【8】先輩の分まで前に進む 県サーフィン連盟理事長・室原真二

09/11 08:30

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樋口さんと二人三脚で支えた「ガルサーフ」があった南相馬市小高区の村上地区。樋口さんと歩んだ思い出の場所は現在、震災の津波で跡形もない

 先輩の誘いがなければ、サーフボード職人になる決断をしなかったかもしれない。 その人は、樋口幸重さん。南相馬市小高区の村上海岸にあったサーフボードメーカー「ガルサーフ」の社員だ。 私は当時、故障で会社のバレーボール部を退部し、プロサーファーを目指していた。四六時中、南相馬の海で波に乗り、全国のサーフスポットに出掛けて技を磨いた。 彼は、一生懸命な私の姿を見ていて「うちで一緒にやらないか」と声を掛け...

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