【1】挑戦続けて道は開ける 会津本郷焼宗像窯8代当主・宗像利浩

09/16 15:00

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宗像利浩さん
「利鉢」は作陶人生を語る上では欠かせない作品だ。挑戦し続けることの大切さを私に教えてくれて、陶芸家として進む道を示してくれた

 「利鉢(としばち)」  この作品に出合ったことで、開窯300年を迎えた会津本郷焼の宗像窯を継ぎ、今も作陶を仕事として生きることができている。  利鉢は直径62センチ前後の鉢で、私の名前「利浩(としひろ)」の1字を取って命名した。この大きさの鉢を焼くのはかなり高い技術がいる。何度も失敗してようやく手にした私の代表作だ。  利鉢は、焼き物の世界から身を引こうと考えた私を救ってくれた作品でもある...

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