「利鉢(としばち)」 この作品に出合ったことで、開窯300年を迎えた会津本郷焼の宗像窯を継ぎ、今も作陶を仕事として生きることができている。 利鉢は直径62センチ前後の鉢で、私の名前「利浩(としひろ)」の1字を取って命名した。この大きさの鉢を焼くのはかなり高い技術がいる。何度も失敗してようやく手にした私の代表作だ。 利鉢は、焼き物の世界から身を引こうと考えた私を救ってくれた作品でもある...
この記事は会員専用記事です
残り788文字(全文988文字)
続きを読むには「みんゆうプラス」の会員登録もしくは
「福島民友新聞購読」の申し込みが必要です。