【7】用の美、生涯追求したい 会津本郷焼宗像窯8代当主・宗像利浩

09/23 15:00

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30代前半で制作した「鈞窯天目茶碗」は1989年の茶道美術公募展で入選した。「用の美」を追求していくことが茶碗作りの原点になっている

 かつて「やきもの探訪」というテレビ番組が放送された。 100人の陶芸家をさまざまな訪問者が訪ね、作家やその仕事ぶりを紹介するNHKBS放送の30分番組だった。 私も、日本陶芸展で準大賞を受賞した翌年の1998(平成10)年に出演した。それ以前に父亮一も出ていた。一つの窯から2人が選ばれたのは宗像窯だけと記憶している。 数人の撮影クルーが工房に来て、密着取材をされた。目には見えない作家の素顔や創作...

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