【8】神様の場所、再び魂宿る 会津本郷焼宗像窯8代当主・宗像利浩

09/24 15:00

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作品に魂を吹き込む登り窯。たくさんの専門家が知見を集めて修復作業に当たり、伝統と科学が融合した登り窯を復活させた

 「窯の中に神様がいる」と言われる。 窯焼きは、作品の全てを決めるほど最も重要な工程であり、この神の領域にどれだけ迫れるかで作り手の技量が問われる。 宗像窯の登り窯は江戸中期の建造で東北最古とされ、会津美里町の指定文化財。私まで8代の当主が守ってきた一番大事なものだ。 その登り窯が危機にひんした。 2011(平成23)年3月11日、工房を出た時「ドーン」という音が辺りに響き、立っていられないほど激...

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