クマ捕り名人の小十郎は、なめとこ山のクマを狩ることで生計を立てている。クマが憎い訳ではないが、田畑はなく、ほかに商売もできないので仕方がない―。 私の好きな宮沢賢治の童話「なめとこ山の熊」の導入部の大まかな内容だ。小十郎はやがてクマの言葉さえ分かるようになる。クマの母子のやりとりを聞いて「胸がいっぱい」になり鉄砲で撃つのをやめ、別なクマとは言葉を交わして「2年後に命をもらう」約束をするなど、...
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