「自分が生きていくために何を食ってきたんだ。何も食わずに生きてきたのか」 マタギの後継者と考えている八須友磨を連れて猟をした昨秋、私は諭すような思いで友磨に声を掛けていた。目の前には直前に仕留めたイノシシが血を流して横たわり、友磨はそれを見て涙を流していた。 友磨に限らず、現代人は昔と比べて「命をいただいている」という意識が希薄になっているように感じる。狩猟とは言わずとも、昔は各家にニワトリなど...
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