【8】クマを変えたのは人間 マタギ・猪俣昭夫

11/05 08:30

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栗を食べるためにクマが折った木。最近は民家の近くでもクマに出くわす機会が増え、マタギの知識や感覚が当てにならないようなこともある

 マタギとして40年以上生きてきたが近年、その知識や感覚が当てにならないようなことが増えてきた。 顕著な例はクマの生態だ。昔に比べ人間の前に姿を現すクマが間違いなく増えている。 昔も、クマが山を下りて民家の近くまで来ることはあった。それは山に餌がなくなったために仕方なく下りてきていただけだ。 でも今は、人間の「生活圏」を「生息圏」にしているような状況となっている。クマは、人間を恐ろしいと思う感情が...

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