【3】時空を超えてつながる 郡山市立美術館長・佐治ゆかり

11/27 08:00

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県立美術館の学芸員時代の私(中央)。長谷部満彦館長やスタッフの二宮麻奈美さんら仲間と共に多くの貴重な経験をしてきた

 作品に触れて、動かす。これこそが学芸員という仕事の醍醐味(だいごみ)だと思っている。  学芸員ほど作品を身近に感じられる職業はない。モネやゴーギャンといった名だたる作家の作品でも実物に触れられるからだ。  私は、絵の中に筆の毛を見つけたことがある。その時、時空を超えて過去とつながり、画家がそこにいるように感じた。こうした体験は学芸員という仕事の魅力の一つだろう。  作品を動かすというのは文...

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