【4】埋もれた宝掘り起こす 郡山市立美術館長・佐治ゆかり

11/28 08:00

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「ハギレの日本文化誌」で作品を解説する私(左から2人目)。ハギレという形状に着目することで見えてくる日本文化の特徴を感じてもらえたのではないか

 「見落とされてきたものを掘り起こし、丁寧に調査した成果を展覧会にしたい」  県立美術館で学芸員をしていた頃は、そんな思いが強かったように思う。  1995(平成7)年の「歌舞伎の衣裳(いしょう)展」はその一つ。檜枝岐歌舞伎(檜枝岐村)や黒森歌舞伎(山形県酒田市)など、近世から続く農村歌舞伎の衣装に着目した展覧会で、全国でもあまり例がなかった。  これらの地域の人たちは、衣服の規制が厳しかっ...

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