不惑の年を前に遭遇したある出来事が、私の人生を変えた。 県立美術館の学芸員に就いてから15年が過ぎ、私は「このままでいいのか」という漠然とした疑問を抱くようになった。 1年にいくつもの展覧会を担当し、企画展を開くたび課題が自分の中にたまっていく。でも、それに向き合う時間も気持ちの余裕もないまま、次の展覧会の準備をしなければならない。それが強いストレスとなっていた。 ちょうどその頃、3...
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