【12】考えた先に発見がある 郡山市立美術館長・佐治ゆかり

12/07 08:00

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35年の間、美術館の役割を考え続けた学芸員の仕事も来春には区切りが付く。でも布に関する研究はこれからもさらに深めていきたい

 私たち美術館の学芸員という仕事は、新しい出来事の連続だ。  展覧会ごとに内容も関わる人も予算の規模も変わる。大変なことも多いけれど、いつも新鮮な気持ちで取り組んでいる。  県立美術館の学芸員から郡山市立美術館長に転じて8年目。市が運営する美術館なので県立美術館の頃と比べて市民との距離が近くなり、その分「地域における美術館の役割」を考える機会が増えた。  小、中学生の校外授業に市立美術館を利...

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