白河医師会は5日までに、准看護師の養成に向けて運営している白河准看護学院(白河市)を2026年3月で閉校する方針を固めた。25年度の入学生の募集はすでに停止しており、今月28日の臨時総会で正式決定する。
医師会によると、各学年定員30人に対し、在校生は2年生2人、1年生4人の計6人。正看護師は患者の状態を確認して自らの判断で看護業務を行えるが、准看護師は自己判断で業務できず、医師や看護師らの指示に基づいて対応する。
近年の正看護師の需要増加に伴い、准看護師を志望する学生の減少が顕著で今後も入学者増加を見込めないことから、今年7月の理事会で閉校方針を固めた。
医師会の担当者は「最後まで在校生を医療人として現場に届ける覚悟で教育活動を行う」としている。
同学院は1953年に開校。これまで1600人以上の卒業生を送り出してきた。