「一粒に、味な想(おも)いを、思いつつ」 料理人として生きる私がいつも心の真ん中に置いている言葉だ。師匠の熊谷喜八から学ばせてもらった。 料理は一期一会。味は調理技術だけで決まるわけではなく、作り手の思いや食べる人の心情によっても変わり、同じものは二つとしてない。だから私は常に一粒一粒を大切にして、おいしい料理を作りたい。 この言葉の意味を40年ぶりに戻ってきた古里で一層かみし...
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