【7】海で漁業の現実見えた はまからプロジェクトマネジャー・榊裕美

02/11 15:00

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震災から8年半もの間、閉鎖された久之浜魚市場。水揚げしても別の漁港に持って行かなければならず、取った魚が捨てられることもあった

 初めて漁に連れて行ってもらった時、福島の漁業の現実というものを垣間見た。 アンコウやカスペとかが取れた。アンコウは見たことがないほど大きくて、私にはこの世のものとは思えなかった。そんな大物のアンコウも港に着くと捨てられた。 その頃、試験操業が始まって6年目。でも久之浜漁港では魚市場がまだ閉鎖中で、競りにかけるには15キロほど離れた沼之内魚市場に陸送しなければならなかった。魚を積み込んで運送する手...

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