元の体には戻れないと宣告されて、僕は全てが無意味に思え、投げやりになった。 看護師にリハビリを促されても「もう治らないんだから」と断った。すれ違う人に哀れみの目で見られているようで、病院内を車いすで移動するのも嫌だった。 「まだ希望はあるよ」 うちひしがれる僕に立ち直るきっかけをくれたのは、ソーシャルワーカーの言葉だった。 治療に緊急を要する時期を越し、僕は本格的なリハビリを始めるために...
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