カザフスタンはどこにいる? 余力も残さず500メートルをこぎ切って呼吸を整えながら顔を右に向けると、カザフスタンがゴールするのが見えた。”勝利”を確信し、ふっと肩の荷が下りた感覚を覚えた。 昨年8月25日、日本から遠く離れたハンガリーで開かれた世界選手権で、私は東京五輪への切符をつかんだ。自分が初めて五輪の舞台に立てる喜びよりも、出場権を懸けた戦いから解放された安堵(あんど)感が大...
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