【5】書の中に希望があった 旅する書道家・千葉清藍

03/06 15:00

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仮設住宅で講師としてデビューした私(左)。避難者の書を通し、書の世界には自分が知らないことがたくさんあると気が付いた

 ちょうど県内の59市町村を巡る旅を終えた頃、書道講座の講師の依頼が届いた。 書道家として歩み始めて2年ほどになっていたが、人に書道を教えたこともなければ、何の実績もなく、まだ「自称」の段階。 しかも講座が開かれるのは大熊町民らが避難する会津若松市の仮設住宅。古里を追われて仮設住宅に住んでまだ1年も満たない人たちと、どう接したらいいのか。不安が募り、引き受けるべきかどうか迷った。 「やってみなよ。...

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