自宅の地下室に横穴のムロを手作業で掘り、そこでモヤシ栽培を始めたのが1952(昭和27)年のこと。当時は家族経営で、先代の父正義の姿を見て育ち、幼い頃から仕事の手伝いに明け暮れた。 「社員を含めて一つのファミリー企業なんだ」。東日本大震災を契機に、そのことを改めて思い知らされた。創業からこの50年余りの間、一番苦しかったのはあの震災と東京電力福島第1原発事故だ。風評が山のような大きなうねりとなり...
この記事は会員専用記事です
残り660文字(全文860文字)
続きを読むには「みんゆうプラス」の会員登録もしくは
「福島民友新聞購読」の申し込みが必要です。