【4】原発撮る度、複雑な思い 映像作家・松本淳

05/28 15:00

  • 有料記事
タンクが増え続ける第1原発構内。処理水の扱い方を巡る議論を前に進めなければならない

 かつて地域に恩恵をもたらした原発が、今は計り知れない被害を及ぼしている。 テレビ局や復興事業に携わるゼネコンの依頼を受け、福島第1原発構内や周辺に広がる中間貯蔵施設を撮影する度に、複雑な思いに駆られる。 第1原発と第2原発が身近にある環境で育った。「原発で働けば将来は安泰だ」。地元には誰もがうらやむ一流企業のイメージが根付いていた。私も20代前半のころ、社会勉強の名のもとに大学を一時休学し、派遣...

この記事をSNSで伝える:

  • X
  • facebook
  • line