【6】「浜辺で風船拾ったよ」 岩谷技研社長・工学者・岩谷圭介

07/25 15:00

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とても親切な男性に拾われ、帰ってきた4号機。カメラを覆う球体の発泡スチロールに、日本語と英語で連絡先を書いておいた

 「今まで何をやってたんだろう」。自分のできる限りを尽くした4号機が海に消え、みじめな気持ちでいっぱいだった。 ふと、風船で宇宙を撮影したという米国の学生のことを思い出した。米国の学生が成功できたのは、日本よりも国土が広い米国だったからではないか。試しに、4号機の飛行ルートを米国の地図に重ね合わせると、余裕を持って陸地に落下させられる範囲に収まった。 それだけでなく、米国の学生はとても優秀だったの...

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