【4】「2人でトップとっぺ」 日の出写真館会長・伊藤正春

08/06 08:30

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「間口2間分」しかなく、小さかった頃の日の出写真館。20代は一流の写真館を目指して、妻と技術を磨く日々の連続だった

 大学を卒業した私は実家に帰っていた。 本当は修業を積むために、横浜市の大きな写真館に就職が決まっていた。だが、私はしらばっくれた。理由は大学でろくに勉強をしなかったため、写真の知識が丸っきりなく、怒られるのが不安だったから。もう一つは、根本的に人に使われるのが嫌だったからだ。どうしようもない人間だった。 仕方なく父の下で働き始めた。戻ってきても遊び放題。夜も飲みに行ってばかりだった。 ただ、嫌だ...

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