会津若松市の国指定名勝・会津松平氏庭園「御薬園」で15日、降雪を前に庭木に縄を張る「雪吊(つ)り」作業が行われ、会津の冬支度が始まった。
雪吊りは庭木を縄でつり、雪の重みから枝を守るもの。枝折れを防ぐ役割があるが、縄を円すい状に張った様子が美しく、観賞の面からも楽しまれる。御薬園の雪吊りが市内で最も早く、雪吊り作業そのものが会津の冬の到来を知らせる象徴となっている。
御薬園を管理する会津若松観光ビューローの職員らが作業を行い、五葉松やハイビャクシンなどの常緑樹にきれいに縄を張っていった。園内33本の樹木に雪吊りを施す予定で、作業は今月いっぱい行われる。