【3】染め物と一緒に育った 西内染物店2代目・西内清実

09/02 14:19

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相馬農高時代の私。物心ついた時から将来は店を継ぎ、染め物職人になろうと当たり前のように思っていた

 染め物は生まれた時から身近にあった。物心ついた時から将来は親の跡を継ぎ、染め物職人になろうと思っていた。  私は野馬追の里、南相馬市原町区の西内染物店の長男として1932(昭和7)年に生まれた。  私が子どもの頃は、着物はまだ普段着だった。好みの色に染め上げた反物で縫った着物でみんな暮らしていた。昔の人は、一度作った着物を染め直して10年ぐらい大事に使った。当時、街には20ほどの染め物屋が軒を連...

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