「もう南相馬で染め物はできないかもしれない」 東日本大震災と東京電力福島第1原発事故の影響で、相馬野馬追の開催が危ぶまれた2011(平成23)年4月、私の頭には「廃業」の2文字がよぎった。 野馬追はこれまで、戦争や飢饉(ききん)など多くの困難を乗り越え、脈々と受け継がれてきた。ただ、震災の津波では、騎馬武者の中に亡くなった人もいた。「今年もきっと開催される」と信じてはいたが、家業を続けていけ...
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