家族の支えがなければここまで来ることはできなかった。 東日本大震災と東京電力福島第1原発事故から今年で10年目。この間、3代目の長男清祐(せいゆう)の急逝という悲しい出来事はあったが、私は88歳となった今も何とか、妻久子と清祐の妻実恵の支えで染め物屋を続けている。 清祐が亡くなって、周囲には店のことも心配されたが、何ということはない。毎日が無我夢中。気が付けば今になっていたというだけのことだ...
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