「いい物を作り続ける」。それが旗作りを続ける職人としての私の矜持(きょうじ)だ。 相馬野馬追は神事。私はこれまで神様に仕える気持ちで野馬追に携わってきた。出場者も裏方も、毎年7月のわずか3日間のためだけに1年間かけて準備する。 「俺の指旗(さしばた)は、ぜひ西内さんに作ってもらいたい」。米寿を迎えた私を頼って、今なお騎馬武者たちが店を訪ねてきてくれる。常連の中には、親子3代どころか4...
この記事は会員専用記事です
残り625文字(全文825文字)
続きを読むには「みんゆうプラス」の会員登録もしくは
「福島民友新聞購読」の申し込みが必要です。