【12】一旗一旗覚悟を込めて 西内染物店2代目・西内清実

09/12 15:05

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志半ばで去った長男清祐の分まで、命ある限り旗を染め続ける。それが私の信念

 「いい物を作り続ける」。それが旗作りを続ける職人としての私の矜持(きょうじ)だ。  相馬野馬追は神事。私はこれまで神様に仕える気持ちで野馬追に携わってきた。出場者も裏方も、毎年7月のわずか3日間のためだけに1年間かけて準備する。  「俺の指旗(さしばた)は、ぜひ西内さんに作ってもらいたい」。米寿を迎えた私を頼って、今なお騎馬武者たちが店を訪ねてきてくれる。常連の中には、親子3代どころか4...

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