まさか、五輪に出られるとは思ってもいなかった。 1968年メキシコ五輪で、男子100メートル平泳ぎの日本代表に選ばれた時は信じられない思いだった。選考レースとなった全日本選手権は4位。普通は代表になれないはず。尾道高から選ばれるのは、クロールで好成績を残した同級生の早稲田昇くらいだと思っていた。 異例の選考は、当時の故田畑政治日本水連会長の一声で決まった。開催地のメキシコ市の標高は2千メ...
この記事は会員専用記事です
残り604文字(全文804文字)
続きを読むには「みんゆうプラス」の会員登録もしくは
「福島民友新聞購読」の申し込みが必要です。