【2】自然の中で遊び育った 星の村天文台長・大野裕明

10/14 08:30

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自宅近くには川や山があり、格好の遊び場だった。自然豊かな環境が「天文少年」をつくり上げた

 「家にいるな。外で遊んでこい」 呉服業を営む両親から、小学生の頃によく言われた言葉だ。家にいると商売の邪魔になったのだろう。当時はテレビやゲームがない時代。言葉通りに外で遊ぶしかなかった。 私は団塊世代の「ど真ん中」。福島市上浜町の長屋のようなところに住んでいた。一声掛ければ遊び仲間が10人くらいすぐに集まった。県庁裏の阿武隈川で釣りをして一晩でウナギが10匹ほど釣れたこともある。自然豊かな環境...

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