【11】来てくれる人、いる限り 大内宿三澤屋代表取締役・只浦豊次

11/06 15:00

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大内宿の魅力やそば文化を広めようとスウェーデンまで足を運んだ私(右)。建築の仕事も三澤屋の運営も順調に進んでいた。震災で多くのものを失ったが得るものもあった。前向きな姿勢が何より大事だと感じる

 自慢のそばは、駐日スウェーデン大使館のケータリングに採用され、現地で振る舞うこともあった。事業は順調に拡大した。大内宿では、2010(平成22)年に入り込み客が120万人まで増加した。だが、想像できないスピードの膨張にひずみも生じた。大内宿につながる県道や国道の渋滞、駐車場やトイレ数の不足。町や県と協力してこうした課題の解消に向け努力を続けている。 観光客が過去最高を迎えていたころ、11年3月に...

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