【12】故郷の姿、自分そのもの 大内宿三澤屋代表取締役・只浦豊次

11/07 15:00

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私(前列左)と妻千恵子(同右)の還暦祝いで撮影した家族写真。どんな困難が未来に待っていようとも大内宿の仲間と家族、社員とともに乗り越えていこうと心に誓っている

 エプロン姿の親戚のおばさんが待つ家に帰ってきた雰囲気―。三澤屋の運営は、店の温かさや料理の工夫、会話など、そのイメージにぴったりだった妻千恵子に任せっきりな部分があった。私は経営者としてお店の基本理念を従業員らに伝え、1億、2億と伸びる数字を計算することで頭がいっぱいになっていた時期があった。 東日本大震災の数年前、「膝が痛い」と言う千恵子を病院に連れていったところ、病気が分かった。まさか。これ...

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