エプロン姿の親戚のおばさんが待つ家に帰ってきた雰囲気―。三澤屋の運営は、店の温かさや料理の工夫、会話など、そのイメージにぴったりだった妻千恵子に任せっきりな部分があった。私は経営者としてお店の基本理念を従業員らに伝え、1億、2億と伸びる数字を計算することで頭がいっぱいになっていた時期があった。 東日本大震災の数年前、「膝が痛い」と言う千恵子を病院に連れていったところ、病気が分かった。まさか。これ...
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