東日本大震災と福島第1原発事故から間もなく10年になる。この間、民俗芸能や祭りと、担い手の縁が遠くなったように感じる。 「最近、電話に出てもらえなくなった」 相双地方の芸能保存団体の会長から、こんなぼやきを聞いた。彼はとても熱心で、避難でばらばらになった会員に電話で練習や発表会の参加を呼び掛けている。震災直後はその呼び掛けに応え遠くから参加してくれた人も今は連絡がつかず、参加者集めにも苦労する。...
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