「うちは早死にの家系だ。おまえも覚悟しておけよ」 ある日の夕食後、父から突然、言われた。小学3、4年の頃だったと思う。まだ幼い私は、父が何を意図してそんなことを言ったのか理解できず、聞き流した。 私の実家は伊達市霊山町の亀岡神社。父は小学校教員の傍ら宮司も務めていた。物好きな人で切手や古銭、刀などの収集が趣味。福島市の親戚の葬式に日取りを間違えて出掛けた時には、香典でレコードを買って帰ってきた。...
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