【10】心の中、感謝でいっぱい 民俗芸能を継承するふくしまの会理事長・懸田弘訓

12/03 15:00

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県文化功労賞の祝賀会で教え子に囲まれる妻(前列右から3人目)と私(同4人目)。妻の幸子がいたから、私は道楽人生を送れた

 「おばあちゃんに『ありがとう』っていいな」。いつも孫に叱られている。 それほど道楽な人生を送ってきて、妻や子どもたちに迷惑を掛けた。 しょっちゅう民俗芸能と祭りを見に出掛けて家を空けていたし、給料も全額を妻に渡したことがない。1円も手を付けずに渡したのは、退職する年の冬のボーナス1度だけだ。 妻は大学の同級生で、教員になって3年目の1962(昭和37)年に結婚した。2年ほどで本宮高に異動すると近...

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