【8】落語家になりたかった 東日本国際大学長・エジプト考古学者・吉村作治

01/19 08:00

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師弟関係でもあり、親友関係でもあった談志師匠との3年間は濃密だった。野末陳平さんと一緒に墓参りに行った日は、破天荒な師匠らしく突風が吹き、強い雨が降っていた

 落語家になろうとした時期がある。  「笑い」は人の心をつかむ最高の技だと思う。私が講演でダジャレを連発する理由もここにある。懇意にしていた落語家の立川談志師匠から頂いた「立川作志」という芸名もある。師匠の粋な計らいに今も感謝している。  5代目柳家小さん師匠の語りが好きで、ラジオを欠かさず聞いていた。番組で弟子を募集したことがあり、本気で応募しようと小話を覚えて両親に聞かせたが、「無理ね」の一言...

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