【1】凛と生きる力もらった エッセイスト・大石邦子

02/08 08:30

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大石邦子さん

 東京五輪を間近に控えた1964(昭和39)年9月、私の人生は一変した。  会津本郷町(現会津美里町)の自宅から通勤バスで会津若松市に向かう途中の一瞬の事故だった。その日の夕方、病院で目が覚めたとき、私はそれまでの私ではなくなっていた。半身がまひし、寝返り一つ打てない寝たきりの日々が4年余に及んだ。私の人生は終わったと思った。  やがて父母への遺書のつもりで書いた手記が、思ってもみなかった...

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