老いを生きるのは、誰にとっても初めての体験である。一日一日、これまでになかったことが起きて唖然(あぜん)とする。 先日、東京で一人暮らしている姉から電話があった。「スマートフォンの使い方を教えて」と言う。「いいよ、ちょっと待って」と、自分のスマホを捜すのだが、どこにもない。おかしいなと思っていたら、電話の向こうから「おまえ、何で話しているの?」の一言。スマホは私の手の中にあったのだ。二人と...
この記事は会員専用記事です
残り613文字(全文813文字)
続きを読むには「みんゆうプラス」の会員登録もしくは
「福島民友新聞購読」の申し込みが必要です。