「どこに登っているんだ」 幼少期、創業者の祖父栄一からよく叱られた。わら製の「こも袋」に包まれた原材料の糸に登って遊んでいると、怒鳴り声の祖父によく連れ戻された。 住まいが会社の2階だったこともあり、当時の私にとって会社は遊び場。会社内で機織り機が動いているので、遊ぶのは危険だというのが叱られた表面的な理由だが、ほかにも理由はあった。 つまりは、「商売道具の上に登るとは何事だ」ということだ...
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