私の会社には「神様」がいる。 会社で働く職人たちのことだ。機織りを担当する「織り子」一筋60年の人もいる。匠(たくみ)の技で糸を自由自在に操り、生地を仕上げる職人は、私にとって神様のような存在なのだ。 工場では常に100台ほどの織機が稼働している。職人たちはその織機に、糸巻きから伸びる髪の毛より細い絹糸を1本ずつ手作業でセットしていく。 織機にセットする経(たて)糸は生地の幅が90センチの...
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