【4】やり方変える時が来た 河京社長・佐藤富次郎

03/19 08:30

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朝売りをしていた頃の市場の様子。鍋を用意して、河京が目立つようにして出入りする業者らに試食してもらい、ラーメンを売り込んだ

 「まだ商品残ってるな」「もう前の勢いはなくなったな」  一番聞きたくない言葉だった。喜多方ラーメンの「ブーム」が落ち着いた1995(平成7)年ごろ、東京をはじめ西は和歌山県の市場でラーメンを売り歩いていた私の心に、市場関係者の言葉が突き刺さった。  喜多方ラーメンのブームは、70~80年代にテレビ番組などで紹介されたことがきっかけだ。記憶をたぐると、私がそれを実感したのは86年ごろ。わが社の主力...

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