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【5】夢のため苦しい道選ぶ 本宮映画劇場館主・田村修司

2022/09/09 08:30

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中学生時代の私(後列右)と母(同左)。母には、大人になってからも苦労をかけた。母がいなければ、劇場は残らなかっただろう

 27歳という働き盛りで、今でいうニートになった。  本宮映画劇場を休館してからの映画のない生活は何とも空虚で、家でごろごろ寝転んでいた。しかし銀行への借金は残ったまま。さらに休館の際、株主から劇場を約200万円で買い取ることで折り合いを付けたため、お金にも困っている状況だった。  そんな私を見かねたのだろう。福島市の映画館の社長が「辞めたんなら、職を世話すっから」と声をかけてくれた。自動車販売会...

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