ネコとは不思議な縁がある。 喜一が開店する前の年の2004年。ある朝、何かの鳴き声が聞こえた。当時は家を売り払い、借家で生活しながら、飲食店で喜多方の風土や客層を勉強している頃だった。 仕事から帰っても聞こえる。借家の裏手に向かうと、まだ生まれたばかりのネコ3匹が弱々しく声を上げていた。「この子たちには私しかいない。なんとか命をつなぎたい」と、家に連れて帰った。看病むなしく2匹は亡くなってしまっ...
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