原発事故後、応援ムードもあり、しばらくは売り上げが落ち込むことはなかった。潮目が変わったのは翌年になってからだ。 汚染水の漏えいなどがテレビや新聞で繰り返し取り上げられ、漠然とした不安が広がった。県産品を避ける傾向が生まれ、うちも県外の取引先を全て失い、売り上げは4割以上落ち込んだ。放射性物質の検査で「検出せず」を積み重ね、安全性を幾ら証明しても、消費者の安心にはつながらなかったのだ。 根強い風...
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