東日本大震災の犠牲者の鎮魂と古里再生を願うイベント「光のモニュメント」は9日、新地町の釣師防災緑地公園で行われ、祈りを込めた三筋のサーチライトが夜空に向かって放たれた。
イベントは、震災に思いを寄せる機会にしてもらおうと2017年から続いている。本年度は昨年10月~今年3月11日の間、浜通りの9市町村11カ所で行われている。10カ所目となる釣師防災緑地公園は、津波で壊滅的な被害を受けた釣師地区に整備された。震災で地区は全域の建物が流出、全壊、住民34人が犠牲になった。公園内から伸びた3本の光の柱は、上空で一つに交わった。訪れた人は、じっと夜空を見上げた。
サーチライトの点灯は、最終日となる11日は南相馬市原町区の高見公園で夕暮れから行われる予定。問い合わせは実行委(電話090・4043・5753)へ。