いわき震災伝承みらい館は26日、いわき市の同館で中学生対象のイベント「英語でチャレンジ震災伝承」を始めた。参加者は東日本大震災について学び、その内容を英語でまとめて発表する。27日まで。
グローバル化が進む中、故郷や震災について英語で伝えられるようになってほしいと企画した。同市や南相馬市の中学校で英語を教え、現在は震災の語り部として活動する石塚洋悦さん(69)、いわき市の中央台南中などで英語指導助手(ALT)を務めるコーデリア・フォーリーさん(24)が講師を務めた。
中学生は語り部から震災当時や震災後の復興について学んだ後、英語で書かれた「14年前に何が起きた?」「震災についてどう思っている?」などの設問への回答を紙に書き出した。27日はフォーリーさんとの会話形式で回答を発表する。
参加した松尾歩乃佳さん(中央台南3年)は「自然災害になじみのない国の人にも震災のことを伝えられるようになりたい」と話した。