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室屋義秀選手、3連覇逃す エアレースX最終戦、総合2位

2025/09/07 07:15

エアレースXで総合優勝したデビッドソン選手(左)と健闘をたたえ合う総合2位の室屋選手(©Suguru Saito/AIR RACE X)

 飛行機レースの国際大会「エアレースX」2025年シリーズの今季最終戦となる第3戦は6日、決勝トーナメントが行われ、福島市のエアレースパイロット室屋義秀選手(52)は3位だった。室屋選手は3戦合計73ポイントとし今季を総合2位で終え、3連覇を逃した。79ポイントを獲得したパトリック・デビッドソン選手(南アフリカ)が総合優勝した。

 「接戦楽しい。また来年」

 最終戦は拡張現実(AR)を駆使して行われた。大阪市の商業施設が立地するうめきた地区(JR大阪駅北側)上空を仮想舞台に、各選手の飛行を再現した。

 予選を2位通過した室屋選手は準々決勝でミカ・ブラジョー(フランス)を破ったが、準決勝でデビッドソンに0秒43差で敗れた。その後の3位決定戦ではマルティン・ソンカ(チェコ)を下した。デビッドソンが最終戦を制し、室屋選手は3戦合計のポイント数で上回ることができなかった。

 室屋選手は「操縦技術や集中力の差がコンマ数秒の勝敗を分けた。だが、その接戦が楽しい部分でもある。残念ながら2位だったが、また来年に向けて準備したい」と振り返った。

 今季は各国から室屋選手ら8人のパイロットが参戦。各自の拠点に設けた同じコースで事前計測した飛行データでタイムを競った。室屋選手は4月に行われた開幕戦を2位で発進。7月の第2戦では1位を獲得し、総合順位で首位に浮上していた。

 大会事務局によると来季も開催予定で、全4戦で調整を進めているという。

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