バイオリニスト三浦章宏さんとピアニスト東誠三さんは27日、福島県三春町のまほらで特別演奏会を開く。2003年のまほら開館初年度から数多くの演奏会を開いてきた2人は、同館開館に尽力し、今年1月に亡くなった元町長伊藤寛さんへの追悼として感謝の思いを紡ぐ。
東京フィルハーモニー交響楽団コンサートマスターの三浦さんと世界的ピアニスト、東京芸大教授の東さんは、ホールの音響の素晴らしさや所有するスタインウェイピアノに好感を持ち、開館初年度から繰り返し演奏会を開いてきた。
開館5周年を迎えた08年から、足かけ5年にわたりベートーベン・ピアノソナタ全曲演奏会を開いたほか、ライブ録音をCDにしてリリースするなど、2人の音楽活動に欠かせない場所となっていた。
開館以来親交のあった故伊藤さんが生前にヴィターリ作曲「シャコンヌ」を2人の演奏で聴きたいと話していたことから、今回の追悼演奏が決まった。演奏会では「シャコンヌ」のほか、2人が長く演奏するベートーベン作曲「ヴァイオリンソナタ第7番」など個性際立つ名曲の数々を披露する。時間は午後1時半開場、同2時開演。
入場料は一般3000円、高校生以下1500円(当日券500円増、全席指定)。
申し込み、問い合わせはまほら(電話0247・62・3837)へ。