長崎大の大熊町復興推進拠点は23日、町保健センターで住民を対象にした「親子歯磨き教室と放射線のお話し会」を開き、子どもたちの口腔(こうくう)ケア支援活動を実施した。
同拠点は町役場内に教職員が常駐し、地域に根差した住民支援を実施している。今回は口腔の健康保持・増進を図る目的で、同大歯学部の学生5人や入江浩一郎教授らが開いた。
0歳~小学生の子どもと保護者が参加。入江教授や学生が歯磨き指導を行い、口腔ケアの専門知識と技能を生かして住民と交流した。放射線に関する講話もあった。
参加した9カ月の子を持つ母親は「乳歯が生えてきたので、口腔ケアについて専門家に聞きたかった。疑問が解消でき、参加して良かった」と語った。
24日も大熊町の交流施設「link(リンク)る大熊」で住民対象の集会を開き、災害時の口腔ケアと誤嚥(ごえん)性肺炎を予防する歯磨き講習などを行う予定。