いわき市南台のいわき大王製紙は、2022年9月に発生したボイラーの爆発事故で運転を停止していた4号バイオマスボイラーを再建し、7月から稼働を再開した。
ボイラーは概算で190億円をかけ再建。主に木質チップや廃棄物固形燃料(RPF)、廃タイヤなど非化石燃料をもとに稼働する。水管の漏えい対策など再発防止策も施した。発電出力は3万3333キロワット。
同社は01年、業界に先駆けバイオマスボイラー(3号機)を導入。08年には2基目となる4号機の稼働を開始した。しかし22年に4号機で爆発事故が発生し、運転を停止。以降、重油を燃料としたボイラーを併用してきたが、今回の再稼働により非化石燃料のボイラー計3基での自家発電力率が100%となった。
上野卓哉総務部長は「クリーンエネルギーを活用しながら、紙製品の安定供給に努めたい」と話した。