喜多方市中心部の喜多方レトロ横丁商店街にあるカフェ「nichi nichi coffee仲町店」で、喜多方高の生徒が作成した絵本を陳列する取り組みが22日、始まった。来店客は実際に手に取って読むことができ、子どもたちの本離れを防ぐきっかけとして期待される。
同店では利用者が月額料金を支払い、自分が紹介したい本を店内で陳列、販売できる「ブックサポーター」を実施している。地方の書店が減少する中、子どもだけでなく子育て世帯にも本に触れてもらおうと、今回の取り組みを後押しした市が美術の授業で絵本を作成している同校に話を持ちかけ、実現した。絵本は20冊を陳列し、販売は行わない。
22日は生徒代表で美術部の松川春菜さん(3年)が絵本を持ちこんだ。松川さんは「自分たちの絵本を地域の人に見てもらえるのはうれしい」と話した。店主の渡辺真悟さんは「生徒が作成した世界に一冊の絵本だ。多くの子どもたちに手に取ってもらいたい」と述べた。