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融資同意書、職員が偽造 福島県商工信組、2人懲戒処分

2025/09/27 07:55

 福島県商工信用組合は26日、融資の際に保証人に提出してもらう私文書を偽造したとして、当時コスモス通り支店に勤務していた男性職員(59)と管理職の女性職員(43)を懲戒処分にしたと発表した。同信組は同日までに、職員による不詳事件として福島財務事務所に報告した。

 同信組によると、男性職員は3月28日、取引先企業に融資を実行したが、保証人から「個人情報の取扱いに関する同意(同意書)」を受け取るのを失念。後日、同意書を受け取ろうとしたが、保証人が亡くなっていたため、親族に代筆を依頼して同意書を偽造した。

 女性職員は一連の内容を把握していたが、書類に日付を書き込むなど、追認したという。5月に内部通報があり、発覚した。

 同信組は偽造された同意書が使用されておらず、被害も生じていないため、警察への届け出はしないとしている。内部規定に基づき、職員の役職や懲戒処分の具体的な内容は公表していない。同信組は「信頼回復に向け、健全な業務運営の確保に全役職員一同全力で取り組む」としている。

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